GABA入りぶどうファンタジー

写真:深呼吸する女性

 脳と体の働きは、興奮系、調整系、抑制系の神経伝達物質によって支えられています。

 興奮系は興奮、意欲、快感、学習、モチベーションなどに関わる物質で、ドーパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、グルタミン酸です、調整系のセロトニンは衝動に関わりますが、心身の安定や心の安らぎをもたらす働きをしており、腸内で多く作られ、朝型といえるでしょう。抑制系のGABAは興奮した際にブレーキ役としてバランスを保つ働をします。これも腸内で多く作られます。

 抑制系のGABAを摂取しても、血液脳関門を通過することができません。通過することができなければ脳内で働くことはできません。しかし、GABA100mgを就寝30分前に摂取したら、寝るまでの時間が短くなり、深い眠りのノンレム睡眠に至る時間が短くなったという報告もあります。

 GABAは末梢神経にGABAの受容体に働いて、交感神経系の伝達を抑制することで血圧を下げる働きも知られています。調整役のセロトニンも腸内で作られますが、腸に受容体があり、脳と密接な関係があり、最近では「脳腸相関」といわれています。藤林博士らは、若年男性(平均21.7歳)に30mgのGABAを経口摂取すると、副交感神経の活動が30分後に著しく上昇し、自律神経系に作用しリラックス効果を誘導する可能性を示しています(日本栄養・食糧学会誌61:129-133(2008)。

 セロトニンから快眠ホルモンのメラトニンが作られますが、GABAはその合成を助けて睡眠を促進することも考えられます。

 1粒にGABAが10mg含まれています。摂取量は人によって異なりますが、夜に30mgを摂取すれば副交感優位になり、深い眠りに入る可能性があります。GABA入りぶどうファンタジーを摂取したら、深い睡眠が得られるようになったという報告もあります。

 ストレスが掛かると交感神経優位になりますが、ストレスが掛かりすぎると糖漏れ症候群(リーキーガット)になり易くなります。GABAは副交感神経優位になる手助けをしています。